理研化がウイルス飛沫を可視化し分析

新型コロナウイルスの感染が拡大した中、世界中でマスクの着用がみられるようになった。国内ではマスクの素材による効果の違いや二重マスクが話題になっている。

昨年10月理化学研究所が、スーパーコンピュータの「富岳」を使って、新型コロナウイルスの飛沫を可視化してマスクの感染予防効果を分析した。飛沫の飛ぶ量は、会話の時で1分間に900個、歌ってる時は1分間に2500個、強い咳を2回した時は3万個飛ぶことが分かった。

会話を20分間続けると、咳1回分と同じ量が発生する。歌ってる時では会話の数倍もより遠くまで飛び、カラオケ1曲、5分歌うと咳1回分と同じ量が飛散する。

歌うときファイスシードルやマウスガードをつけるのとマスクでは、飛沫が空中を長時間漂うエアロゾルが漏れて出る量がかなり違い、マスク着用の効果の大きいことが分かった。

飲食店で4人がテーブルを囲み1分間程度の会話をすると、飛沫は話しかけた相手以外はほとんど到達しないことが分かった。また同席者に均等に話しかけた場合には隣席にもっとも多く届き、次いで正面、次がはす向かいの順になった。

隣は正面の5倍の飛沫が届き、はす向かいは正面の4分の1程度に減ることが分かった。隣が多いのは想定外だった。隣の人との間にはパーティションを立て、前方への飛沫はマウスガードが有効のようだ。

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