ウェルネス健康対談 第2回|コラム


第2回のゲストは、第1回に引き続き、株式会社 ワイ'ズの 佐藤 晋 取締役をお迎えして、メタボリックシンドローム、生活習慣病の改善に関する内容について、お話を伺いました。

(稲葉理事)
前回はポレノンについてお話をいただきましたが、今回は、BAANs理論BAANs理論に基づいた商品開発についてお伺いしたいと思います。
BAANs理論論は何なのか。
また、BAANs理論に基づいた栄養指導、その成果、さらには予防医療についてお伺いしたいと思います。



メタボリックシンドロームはサイレントキラー

(佐藤 取締役)
最近、生活習慣病の方が多くなってきていますが、生活習慣病の3割くらいの方は心疾患などの病気になっています。
メタボリックシンドロームは、サイレントキラーと言われておりまして、生活習慣病の自覚症状がなく、心筋梗塞といった重篤な疾患につながり、治療はもちろん、リハビリにも時間がかかります。
つまり、医療費が多くかかり、個人負担が大きくなるだけでなく、国の保健行政の圧迫にもつながっています。



生活習慣病の子供が増えてきている

(佐藤 取締役)
最近は、子供の生活習慣病にかかるというケースが増えてきています。
私が子供のころは、太っている子供は50人くらいのクラスに一人か二人くらいでした。
その子供たちは食べ過ぎたのが原因ではなく、遺伝的に太ってしまう子供たちでした。
ところが、現在は30人程度のクラスで、1/3以上の子供が肥満。1/2の子供がメガネを利用していると言います。
テレビゲームをすることで視力が低下したり、家庭での食事もカロリーの高いインスタントのものや外食をすることが肥満の要因になっています。
食事についていえば、「おうちごはん」をしていないということです。



家族が一緒に食卓で食事をしなくっている

(佐藤 取締役)
私たちの世代は、母親が手料理で煮物などのおかずを作り、テーブルに並べて、家族で食事をしていました。
現在は、子供が塾に行ったりして帰りが夜の10時になったりして、生活がバラバラになり、食卓に一緒にいることがほとんどありません。
結局、食事の時間がバラバラになるので、母親としては、塾に行くときにサンドイッチを持たせたり、ファストフードを食べるようにこずかいを上げたりしているのが現状です。
そして、夜遅く帰ってきて食事をとるわけですから、一日に何食も食べることになり、肥満になるのです。



お母さんのダイエットが子供の糖尿病につながる

(佐藤 取締役)
もう一つ、女性の方がダイエットをしていますね。
ダイエットをしたお母さんから生まれてくる子供が糖尿病になりやすいという話もあります。
つまり、飢餓状態のお母さんから生まれてくる子供は、常に糖を吸収分解しやすい体質になりやすく、糖尿病になりやすいのです。それが顕著なのがインドで、日本も増えてきているのです。
元をただせば、ダイエットすることによって、食生活状態が飢餓状態で、生活状態が悪いのが原因です。
食生活の変化が弊害になっているのです。



BAANs理論をもちいた食事指導による改善

(佐藤 取締役)
それを、すぐに改善できますか。ということで、食事指導による改善を行うわけです。
BAANs理論をもちいた食事の改善を行い、健康指導を行うことが生活習慣病予防の指導につながります。

(稲葉理事)
現在、生活習慣病予防の健康指導が行われていますが、それを前提としてBAANs理論を利用して改善を図るということですね。

(中原 理事長)
サラリーマンの方の奥様は40歳以上でないと、健康診断を実施しないケースもありますね。
そうしたところへのケアも必要ですね。



生活習慣病を無理なく改善できるBAANs理論

(佐藤 取締役)
一般の健康指導は、「あれはダメ」、「これはダメ」といった、ダメだしが多い指導内容になっています。
しかし、BAANs理論を使った健康指導は、制限が少なく、やりやすい指導内容となっています。
たとえば、「無理に運動はしないでください」というところから始まります。

(稲葉理事)
まずは、動ける体を作ってからということですね。
この考え方は当NPOの考え方と同じですね。

(佐藤 取締役)
まずは、体を少し改善して、それから散歩などの軽い運動を始めるわけです。
一般の健康指導の場合、続かないことを指導しており、1週間、2週間続けられても、それが継続して続けられないのです。

(中原 理事長)
続けることに対してストレスが溜まってしまいますね。

(佐藤 取締役)
お客様から、「毎日、Dr.BAAN'sを飲まないのといけないのですか」と質問を受けますが、「毎日、飲む必要はないですよ」と、お答えしています。
空いても構わないので、とにかく続けることが大事ですから、あまり「飲まなければいけない」と意識しなくても構わないのです。

(稲葉理事)
毎日飲まなければいけないということではないのですね。

(佐藤 取締役)
薬ではないので、毎日飲む必要はないのです。

(稲葉理事)
BAANs理論に基づいたものが、Dr.BAAN'sのレトルトタイプだったり、タブレットタイプなのですね。
BAANs理論に沿った食事を作ることはできると思いますが、献立を考えるのは大変そうですね。

(佐藤 取締役)
実際のところ誘惑が多いのが一番大変かもしれません。
Dr.BAAN'sを利用いただいているメタボの方いらっしゃるのですが、出張が多いのです。
Dr.BAAN'sを飲んでいるときは良いのですが、出張するとDr.BAAN'sが飲めないわけです。
外食するのも面倒なので、ビールやおつまみを買ってホテルで食事をしながら仕事をしていると、状態悪化しているのです。
その方には、夜中のビールとかお菓子を減らしてもらうように話をしています。
炭水化物や糖分を取りすぎないようにしてもらっています。

(稲葉理事)
そういった方でも、空腹時にDr.BAAN'sを飲んでもらえば、悪くjはならないわけですね。
まずは、動ける体を作るという意味では、BAANs理論に基づいた食事をとることが大事ですね。



ダイエット用サプリメントとの違い

(稲葉理事)
内部脂肪をとるということで、同じような商品がありますが、違いは何でしょうか。

(佐藤 取締役)
基本的には脂肪をとる商品もありますが、商品によっては、下剤のようなものがあります。
つまり、脂肪を吸収させない商品ですね。

(稲葉理事)
CMを見ていると脂肪を取るようなイメージがありますが。

(佐藤 取締役)
そのようなデータはないと思います。
基本的には、お通じが良くなる下剤のようなものですね。
お通じが良くなるということは、栄養の吸収率が落ちることになります。

(稲葉理事)
脂肪を燃焼させるというBAANs理論は、ユニークな考え方なのですね。

(佐藤 取締役)
そうですね。代謝回路を活性化させる理論で、特許も取得しています。

ちなみに、漢方でも活性化させるものが、探せば見つかるかもしれません。
しかし、西洋医学的な臨床での立証ができていないと思います。



細胞を活性化させるBAANs理論のメカニズム(1)概要

(稲葉理事)
BAANs理論は、どのようなメカニズムなのですか。

(佐藤 取締役)
基礎代謝量を上げるアルギニンを使って、脳下垂体を刺激し、成長ホルモンを分泌させます。
成長ホルモンは、細胞を活性化するものです。
成長ホルモンと聞くと、子供が成長するときに分泌されると思われている方もいらっしゃいますが、一生、分泌されるものなのです。
制著ホルモンの分泌は5歳頃がピークで、30代以降急激に分泌量が下がります。
成長ホルモンの分泌する量が下がった結果、細胞の活性化が落ちます。
細胞が活性化しないということは、エネルギーがいらないことになります。
しかし、30代以降になっても、食べる量が変わらないと、当然使われるエネルギーが少ないため、結果的に太ることになります。



昭和30年代の食生活が出発点となったBAANs理論

(稲葉理事)
30歳以降、代謝量が減ってきて、40代以降は顕著にそれが現れるということですね。

(佐藤 取締役)
メタボの改善の一つしては、食事の量を減らす。ということです。
食事の量を減らすことで、余計なエネルギーをためることがないということです。
もう一つが、溜まったエネルギーを消費するために体を動かすということになります。
ただし、無理に運動をすることはお勧めできません。
太っているために運動できない人に運動は進められません。

(佐藤 取締役)
昭和30年代のころは、ほとんどメタボリックシンドロームの方はいなかったのです。
そんなに運動はしていないのです。歩くことはしていましたが、ジムに行って運動することはなかったのです。

昭和30年代の食生活は非常に質素で、野菜や魚が中心の食事でした。
ステーキやハンバーグが出てくると、すごいごちそうだった時代ですね。
食事の後にケーキやアイスクリームなど、高カロリーなデザートはありませんでした。
そういう時代ですから、エネルギーオーバーにならず、メタボリックシンドロームにならなかったわけです。

現在、食生活が違っていて、昭和30年代の食生活には戻れないわけです。
それでは、どうするかということが、BAANs理論の出発点なのです。



細胞を活性化させるBAANs理論のメカニズム(2)

(佐藤 取締役)
BAANs理論は、体を活性化させて、若いときと同じようにエネルギーを消費する仕組みなのです。

(稲葉理事)
Dr.BAAN'sは、医薬品ではなく栄養素群なのですね。

(佐藤 取締役)
BAANs理論に基づいた栄養素群を、体内に取り込むことにより、体内に吸収され、全身の血液を通して体に回るわけです。
アルギニンで成長ホルモンを刺激して細胞を活性化させたり、血液に溶け込んでいる脂肪をキャッチしたり、RNAによって活性化された細胞の再生する数を増やしたりするわけです。

(稲葉理事)
非常にユニークな理論なのですね。



Dr.BAAN'sは、健康な肌作りにも、冷え性にも効果あり

(佐藤 取締役)
20代の女性の場合、化粧しなくても肌艶がきれいですよね。
それは細胞が元気な証拠なのです。
細胞が元気なので、コラーゲンが強く、細胞がみずみずしくなり、張りが出るわけです。
つまり、若いときはエネルギーを消費しながら、コラーゲンを作ったり、いろいろなホルモンを作ったり、いろんな細胞、タンパクを作っているわけです。
細胞を作り出すのは一日一回。細胞を増やすも同じです。細胞が急激に増えるとがんになってしまいます。
若いときは、細胞が活き活きしています。半分眠っている細胞ではなく、元気に活動しているイメージです。
しかし、年を取ると細胞の元気がなくなり、睡眠時にタンパクを作る量が減っていき、細胞の組織の水分が減ってしわができるわけです。

BAANs理論は、若いときと同じような細胞を活性化させるわけです。
先ほども申したように、アルギニンは、成長ホルモン刺激するので、細胞を活性化するのです。
もう一つ、アルギニンは血管を拡張させる一酸化窒素、ナイトリックオキサイドと言いますが、その原料になります。
ナイトリックオキサイドは、体の中でできて、普通は気体なのですが、それが血管を拡張させるのです。
アルギニンを摂取している人は、血管を拡張するので、血圧が低いのです。
要するに太いホースと低いホースで、どちらの方が、水が飛ぶかというと、低いホースのほうが圧力がかかり飛ぶのと同じです。
血管が拡張されることで、隅々まで血がいきわたるので、手足も温まります。
血管が収縮してしまうと、血流が悪くなり、手足が冷たくなるわけです。
Dr.BAAN'sを利用している女性の方で、手足が温かくなったというお話を多く伺います。



Dr.BAAN'sは人の体の潤滑剤

(佐藤 取締役)
以前の対談でお話をさせていただきましたが、車のたとえ話をしましたが、子供の時は新車だとすると、30年も40年もたつと、あちらこちらメンテナンスが必要になります。
その時、エンジンだけ入れ替えるかといえば、車体が持たないということです。
私も20年近い車に乗っていますが、人の体も同じで、日頃の手入れが大事です。

Dr.BAAN'sは、人の体の潤滑剤だと言えます。
グリスでありエンジンオイルであって、エンジンなど陰で支えているパーツとなる部分を活性化させるわけです。



Dr.BAAN'sの品質のこだわりはパウチから

(中原 理事長)
Dr.BAAN'sのレトルトタイプは、夕食、朝食の代替として無理なく利用できて便利ですね。

(佐藤取締役)
Dr.BAAN'sのレトルトタイプは、現在販売しておりませんが、完全食というか、食事の代わりになるように、食物繊維など、1食分として必要ないろいろな栄養成分が入った製品です。
ちなみに、レトルトタイプが開けにくいというご指摘をいただいたことがあるのですが、医薬品向けのパウチ(封印)を行っているためなのです。
たとえばインスタントラーメンのようなものだと、1年もたつと、中に湿気が入り込み固まってしまうのです。アルミでも薄いものですと、水分が抜けて固まってしまいます。
当社は、きちんとした品質を維持するために医療向けのパウチを採用していますので、安心してご利用いただけます。
レトルトタイプは、さらなる改良を進めております。



女性に好評なDr.BAAN'sのタブレットタイプ

(佐藤取締役)
現在は、もっと手軽に利用できるよう価格も抑えたタブレットタイプを販売しております。
女性をターゲットにしていることもありますが、女性の方には、量的にちょうど良いと評価を頂戴しております。
タブレットタイプは、液体より若干甘く感じます。
しかし、男性やメタボリックシンドロームの方には、ちょっと量が足りないと感じているようです。
来年の春には、増量したものの発売を予定しております。

(稲葉)
本日は、ありがとうございました。



2013年07月23日(火)



佐藤 晋 プロフィール

国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学 客員教授 理学博士
株式会社ワイ'ズ 取締役 研究開発担当
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